アンケート結果

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組織・団体名 青空保育たけの子(特定非営利活動法人)
所在地 〒960-8152
福島県福島市鳥谷野字芝切41-3
設立年月 2009/4
TEL/FAX 080-3347-7126/024-545-0535
HP http://aozoratakenoko.blog28.fc2.com/
アンケート記入日 2015/1/8

活動報告

メンタルヘルス支援活動を開始した時期を教えてください。(選択制) 発災1週間後〜1ヶ月の間
メンタルヘルス支援活動の頻度を教えてください。
(選択制)
ほぼ毎日
メンタルヘルス支援活動を終了した時期を教えてください。(選択制) 現在も続けている
メンタルヘルス支援の支援対象者・活動場所について教えてください。 支援の対象としている年代(選択制) 乳幼児(0〜6歳),小学生(6〜12歳),中学生(12〜15歳),高校生相当(15〜18歳),18・19歳,成人(20〜64歳),
支援対象者の属性
(選択制)
特に対象はしぼっていない(※活動場所に訪れた人全て)
活動場所(選択制) 避難所,その他
【具体的な内容】
炊き出し、保育、親子サークル、週末保養
メンタルヘルス支援活動に関わっているメンバーの構成を教えてください。
(選択制)
その他(保育士、健康管理士、プレリーダー)
【具体的な内容】 自然体験の活動を一緒に行ない、震災体験の共感者になる。
東日本大震災における貴団体のメンタルヘルス支援の活動地域を教えてください。(選択制) 福島:福島市
その他:山形県米沢市
貴団体のメンタルヘルス支援活動について教えてください。 活動内容を教えてください
  1. 震災当初は広域避難所への炊き出しを週1回行った。その際、少しずつ避難者にも炊き出しを手伝ってもらうようになった。放射能に関して、心配していることについて相談にのったり、測定をした。
  2. 放射能の影響を心配し、福島では外遊びができない子どもたちのために2011年10月より、保育事業を米沢市にて無料送迎し行っている。また、自主避難者の幼児も受け入れている。福島では放射能について中々話すことができないが、離れることで、語ることができている。
  3. その後、対象者を広げ、週末保養、宿泊所提供、遊び場作りを行い、何も心配せず、思いっきり遊べる居場所作りを継続している。
活動詳細(選択制) 傾聴,人材育成,移送・送迎,健康法指導,情報提供,レクリエーションなどのサロン活動
支援活動の特徴を教えて
ください
福島では難しくなった、自然体験活動、農業体験活動を中心に据えているところです。
支援活動の成果を教えて
ください。
子どもが実にイキイキと遊んでいて、その情動の健全な育成に役立っている。
大人もリラックスできるようで、他にところでは得られない開放感を感じてくれている。
日本整体協会による「活元会」を定期開催しており、参加者は自分の身体を調整することができるようになってきている。
貴団体が行った支援活動の中で世界に広く共有したいと思うことがあれば教えてください。 今回の震災による原発事故は、いわば人災と呼べると思う。経済優先で持続可能な社会を構築しようとしてこなかった日本の在り方の付けが回ったと感じている。世界的なオイルショック後、デンマークは自然エネルギーに舵をきった。しかし、日本は原発に依存する道をとった。この違いはいったいなんだったのだろうか。唯一の原爆体験国でありながら、いや、そうであるからこそ、経済のわなにはまってしまったともいえるのかもしれない。それは、自然体験をないがしろにしてきた教育の在り方と密接の関わっているとわたしは思う。マニュアルどうりにしか行動できず、上司、行政、国の方針に逆らわない人間を作ってきたのではないか…。わたしは、自然体験を通して、自分で考え、発言し、行動できる青少年を育成したいと思っている。それがきっと、未知の問題に遭遇するであろう、子どもたちの未来の社会を築く上で大切な宝となるだろう。
人は違うからこそ価値がある。その違いを尊重できる社会、人権が尊重できる社会を作っていきたいと切に願っている。
貴団体のメンタルヘルス支援活動の課題・問題点を教えて
ください。
わたし達の団体の活動の成果は子どもたちの将来に関わっていることなので、すぐ目にできるものではない。しかも、人と人とが関わっていく活動なので、責任を持って関わるには片手間にはできず、関わる人の生活も保障しなくてはならない。資金を集めるには、多くの場合、費用対効果の成果が期待されるが、それを現時点で実証するのは難しい。
貴団体が考える被災地域全体のメンタルヘルス支援活動の
課題・問題点を教えてください。
特に福島の場合は、放射能についての感じ方、考え方がそれぞれ違う。相手の違いを尊重し、自分はこうしたいと決めることが中々できない。
人はそれぞれ「違う」し、それでも「関わ(る)」って生きているし、そして、「変わる」のだという基本的人権が尊重されていないと思う。
まず、行政が本当に固い…。頭のいい人だけが得をするようなシステムになっているかのようだ。
弱者切り捨てをやめ、かといって、過剰な庇護も終わりにし、本当に意味で生きる権利を守ることができる社会にしないと解決しないと思う。

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