アンケート結果

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組織・団体名 ハッピィート大崎(特定非営利活動法人)
所在地 〒989-6105
宮城県大崎市
設立年月 2010/2
TEL/FAX 090-8610-8870/0229-22-7880
HP なし
アンケート記入日 2015/2/7

活動報告

メンタルヘルス支援活動を開始した時期を教えてください。(選択制) 発災〜3日目の間
メンタルヘルス支援活動の頻度を教えてください。
(選択制)
その他(1ヶ所3から7回位)
メンタルヘルス支援活動を終了した時期を教えてください。(選択制) 現在も続けている
メンタルヘルス支援の支援対象者・活動場所について教えてください。 支援の対象としている年代(選択制) 特に対象はしぼっていない(※活動場所に訪れた人全て),高齢者(65歳以上)
支援対象者の属性
(選択制)
特に対象はしぼっていない(※活動場所に訪れた人全て)
活動場所(選択制) 避難所,災害公営住宅(復興公営住宅),児童館
【具体的な内容】
宮城県被災者健康支援事業 栄養相談会
メンタルヘルス支援活動に関わっているメンバーの構成を教えてください。
(選択制)
その他(管理栄養士・栄養士)
【具体的な内容】 宮城県被災者健康支援事業 栄養相談会
東日本大震災における貴団体のメンタルヘルス支援の活動地域を教えてください。(選択制) 宮城:仙台市,塩竃市,大崎市,南三陸町
貴団体のメンタルヘルス支援活動について教えてください。 活動内容を教えてください
  1. 大震災直後:大崎市から受託していた介護予防訪問事業の対象者に3月12日から家庭訪問を行った。(6人)おにぎりや味噌汁・魚・おひたし等の食事を持参した。一人暮らしのAさんは、3日間、私以外の方と会う事はなく不安な中、強度の不安と脱水状態もあり病院受診を考えているところへの訪問であった。食べて・傾聴することにより不安の解消となり、定期受診まで待つことが出来た。Aさんには1週間毎日家庭訪問を行った。
  2. 3月末:日本栄養士会の災害支援栄養士として派遣
    食の支援と共に、避難所や家庭訪問等での傾聴を中心とした病態、一般栄養相談を実施した。(気仙沼市延べ12日間)
  3. 2011年4月から加美町2次避難所で食支援:傾聴と共に適正な食事を提供することで体調不要の方々が元気になっていく様子を見ることができた。その中で入居者と共に長のり巻を作り、食べることで参加者が一体化することを体験しました。
  4. 仮設住宅集会所での活動(宮城県被災者毛の鵜支援事業栄養相談会)2011年12月から南三陸町の登米市にある南方ジャスコ跡地・津山地区の仮設住宅から3回コースで栄養相談会を実施。その後、石巻市蛇田地区・気仙沼市本吉地区仮設住宅で3回〜7回の教室を実施している。2013年からは地区によって周辺地域住民を加えての相談会としたため、地域住民との交流会も行うことができた。これまで100回を超える活動となった。
    栄養相談会のメニュー
    1.健康チェック
    2.栄養教育(話す・聞く・書く・考える・やってみることを中心とする)
    3.調理実習(簡単調理・電子レンジクッキング・電気ポットでのクッキング・電気がまでのクッキングを中心として、調理体験のない人もやってみようと思えるような配慮を行った)
    4.試食・会食:何をどのくらい食べたらよいか。味付けはどうか。みんなで食べることの効果を体験する。
    5.個別栄養相談:面談・訪問により傾聴を中心に問題解決できるような対応を行った。
活動詳細(選択制) 普及啓発,傾聴,家庭訪問,受診推奨,健康調査,研修会・セミナー,普及啓発人材派遣
支援活動の特徴を教えて
ください
「話す・聞く・書く・考える・やってみる・仲間と共に考える」ことを中心とした栄養相談会であり、食べること・作ること・集うこと・そして次の時は人を誘って参加する。参加者が主体的に活動できることをねらいとした企画としたこと。最終回は長のり巻き等で参加者が一体化できる活動としたこと。
支援活動の成果を教えて
ください。
  1. 第1回目は、どこの仮設住宅でも体調不良・不安愁訴があり、どう生きたらよいかわからない方々が多かった。仮設住宅では隣の人も知らない人であり、不安を抱えての教室参加であったが(当然参加者も少ない)回を重ねるごとに元気になり、自分のこと・家族のこと、自分の役割を考えられるようになった。
  2. お隣の方にも調理実習で作った料理を届けてほしいとお願いすることで隣の方にも声掛けができるようになった。回を重ねるごとに参加者が増えた。
  3. 仮設住宅での交流が生まれ、精神的に安定した状態になった。
  4. 隣近所との交流から、復興に向けての活動が開始された。
  5. これまで体験したことのない仮設住宅暮らしも楽しい・一人で一軒家に住んでいたらこんな栄養相談会で食や自分の体のことを学ぶことはなかったというような声がきかれた。
  6. 周辺地域の住民を加えることにより、仮設住宅と地域住民との交流が生まれた。
  7. 周辺の方々も入ってはいけない場所を思い込んでいた仮設住宅に入ることで、一緒に活動したい支援もしたいという思いになった。
貴団体が行った支援活動の中で世界に広く共有したいと思うことがあれば教えてください。
  1. 食べ物がなければ体調不良となる。緊急支援物資の適正配布が必要である。適正配布とは生活弱者対策に管理栄養士・栄養士の配置が必要である。
  2. 災害が起き、仮設住宅ができ住むところや生活の場ができることで災害支援は終わりではない。
  3. 自分を考え、家族を考え、自分の役割を考えることが大切である。
  4. 2.を考えるためには、何かきっかけが必要である。「食」を通した活動は、人を元気にし、やる気をおこすきっかけとなる。コミュニティの活性化にもなると思う。
  5. 新し事は災害直後は受け入れることが難しい。日頃の災害を考慮した生活ができるような学習をしておくことが大切である。
  6. 現在は被災者支援事業に加えて高齢者の介護予防事業を受託している。高齢者も被災者と似たような心の寂しさを持っている。何らかの対策が急務であると思っている。
貴団体のメンタルヘルス支援活動の課題・問題点を教えて
ください。
活動開始から1年のよちよち歩きであり財政的な基盤もない状況での被災者支援事業であった。日本栄養士会や加美町、宮城県などからの依頼があって初めて活動できたが、その後のフォローはできていない。NPO法人として、主体的に活動できたらよいと思う。
貴団体が考える被災地域全体のメンタルヘルス支援活動の
課題・問題点を教えてください。
訪問等による個別の問題解決方法と集団での問題解決方法があるように思います。避難所や仮設住宅の方々だけでなく住民みんなが被災者でした。メンタルヘルス支援のポピュレーションアプローチとして「食」を考えることは、メンタルヘルス支援の一つとして考えられるのではないかと思った。また、隣の方に料理を届けて下さいとお願いすることもその人を元気にしてくれると思った(頼まれることで主体的に動く→自分の事だけを考えていた自分に気が付く)。集団活動の中で自分を考え、自分のできることをすることで解決できる方々がたくさんいるような気がしました。

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