アンケート結果

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組織・団体名 復興支援ヨーガの風(特定非営利活動法人)
所在地 〒960-8076
福島県福島市上野寺字舘47-2
設立年月 2013/9
TEL/FAX 024-591-1860/024-591-1860
HP なし
アンケート記入日 2014/12/25

活動報告

メンタルヘルス支援活動を開始した時期を教えてください。(選択制) 発災1週間後〜1ヶ月の間
メンタルヘルス支援活動の頻度を教えてください。
(選択制)
月に1〜3日
メンタルヘルス支援活動を終了した時期を教えてください。(選択制) 現在も続けている
メンタルヘルス支援の支援対象者・活動場所について教えてください。 支援の対象としている年代(選択制) 特に対象はしぼっていない(※活動場所に訪れた人全て),成人(20〜64歳),高齢者(65歳以上)
支援対象者の属性
(選択制)
特に対象はしぼっていない(※活動場所に訪れた人全て),自治体職員,精神疾患罹患者,精神疾患以外の障がいがある方
活動場所(選択制) 避難所,応急仮設住宅,精神科医療機関,組織内及び所有施設等,介護福祉施設
【具体的な内容】
「避難所」被害2週目より、福島市あづま運動公園施設・いいざかパルセ・福島県自治研修センター・土湯温泉山水荘・飯坂温泉翠月・岳温泉空の庭・郡山21世紀記念公園・郡山青少年会館・郡山ビックパレット・他「応急仮設」浪江(福島市・桑折町)・白河市・相馬市・南相馬市・富岡(郡山市・三春町)・飯館(国見町)「組織内及び少輔施設」グループホーム憩いの家(就労継続支援B型事務所、避難地障害者施設)・浪江町サポートセンター(高齢者支援・シニアライオンズクラブ要請)・JAしらかわ多目的ホール(元気高齢者支援・表郷ボランティアネットワーク要請)「精神科医療機関」福島市西口クリニックデイケア事業(メデカルヨーガ教室)・郡山市あさかホスピタルディケア事業(ヨーガセラピー教室)・郡山市さくまメンタルクリニックディケア事業(ヨーガセラピー教室)
メンタルヘルス支援活動に関わっているメンバーの構成を教えてください。
(選択制)
精神科医,保健師,臨床心理士,精神保健福祉士,看護師,その他(デイケアのメンタルケアとしてメディカルヨーガ教室)
【具体的な内容】 記載無し
東日本大震災における貴団体のメンタルヘルス支援の活動地域を教えてください。(選択制) 福島:福島市,二本松市,桑折町,国見町,郡山市,三春町,白河市,会津若松市,相馬市,南相馬市,富岡町,浪江町,飯館村
貴団体のメンタルヘルス支援活動について教えてください。 活動内容を教えてください ◇大震災発生後2週目より(社)日本ヨーガ療法学会に認定されたヨーガ療法士達を中心に、避難所〜仮設住宅、他に訪問し、4500年以上も前から伝わる伝統的ヨーガを、今から90年前に一般の人や疾患を持つ人でもできるようにアレンジしたもの。病気の予防法や治療法として考案された。厚生労働省の資料(統合医療(相補・代替医療)の分類ではヨーガ療法は「心身相関」に分類されている。こころと肉体の相関関係を扱っている。「心を治せば肉体はこうなる。肉体がこうなれば心はこうなる」自分でできる心と体のケアという部分を担っている1つのセラピー伝統的ヨーガの智慧から紐解いたヨーガ療法のエッセンス(ヨーガ療法の実習に関しては、これまで九州大学医学部など大学などの研究者たちとも連携してそのエビデンスを(健康促進効果)を確証している。その一部の結果を、2012年8月29日チィコ国プラハで開催された国際行動医学界において発表、これはチェルノブイリ被ばく事故犠牲者が、2年間ヨーガ療法(DVD)を継続実施した結果体内活性酸素量低減効果が確認された症例)福島の被災地にあって過酷な生活を余儀なくされている人々にヨーガ療法を伝え、また自分でもできるように、DVD「アンチエイジング・ヨーガ」「アイソメトリック・ヨーガ」を無料配布。

<活動実施内容>
◇ 自然に出てくるあるがままの呼吸の意識化
◇ 肉体(アーサナ)と呼吸運動の意識化
* 肉体に負荷(アイソメトリック・筋力強化)を掛け、呼吸を意識化し、身体に生じている反応等客観性を持って観察。
* 緊張と弛緩の繰り返しを行い、その時の肉体状況・気分の反応を意識化
◇ 今、ここに(今の自分がどうなっているかみる)
◇ 動作ののち、自然呼吸を観察し、心身のリラックスへ
* ゆっくり自然呼吸を取りながら、今自分が休んでいる、休んでいるとわかると、脳の深いところにある自律神経系をコントロールさせ、しっかりと休ませることになります。(リラクゼーションテクニック)
◇ ヨーガの深い呼吸
* 自律神経系に作用、有酸素的な呼吸(鼻腔の浄化・意識的に行う刺激)
エネルギーのコントロール・気の通り道をきれいにすることができる
* 1対2の割合で吐く息を長くする方法
(15分の呼吸法で、リラックスの波長アルファー波の出現率とNK細胞の活性化の増加率の相関が見いだされた)
* 血液の抗酸化力が上昇し酸化ストレス度が低下、老化防止に役立つ
◇ 瞑想の効果(目を閉じて眉間を凝視し、静かな自分をみ続けます。)
◇ * 20人熟練者の大脳(前頭前野・右前島)が厚かった。「Neuroreport」
(23年度統合医療学会総会・ヨーガ部門資料より)

<ヨーガ療法の効能>
ヨーガ療法は、心身症疾患により効果がある。
心身症――現代社会の生活習慣、気候変動、加齢、ストレス過剰な社会生活による心理的要因で、機能的な障害により発症。
失体感症(アレキシソミヤ)――
自己の恒常性に必要な身体感覚への意識化が鈍い
失感情症(アレキシサイミヤ)――
生活上の空想力の欠如
情動の体験と表出が制限されている
自己感情の描写よりも些細な事柄を際限なく話す
面接者とのコミュニケーションが困難

<避難所におけるヨーガ療法の効果>
*不安感からの解放
客観性を持って、自分を観察、今ここに(背内側前頭前野の賦活化)
*不眠症対策
セロトニン(心の安定)・メラトニン(入眠作用)
*体力の衰え予防
アイソメトリック、緊張と弛緩の意識化、(成長ホルモン)
*感染症予防
免疫力強化――(NK細胞の増加)
*孤立化対策
ヨーガのグループ・レッスン、ヨーガカウンセリング
活動詳細(選択制) 傾聴,心理教育,健康法指導,研修会・セミナー,復興支援イベントの企画・実施
支援活動の特徴を教えて
ください
ヨーガ療法による心身のストレスケア(心身の緊張緩和、身体の機能的改善の援助)メンタル面のサポート中心
◎ ボランティア指導
1) アイソメトリック・ヨーガ
筋肉トレーニング
有音・無音での呼吸と同調する動きでの脳機能促進
緊張と弛緩の繰り返しによる身体弛緩状態での意識化
動作後の心拍変動平常化へのリズム意識化
免疫力アップ・成長ホルモンの分泌の為の加齢トレーニング
2) 呼吸法
3) 瞑想【心観瞑想】心の中で浮かんでは消えていく様々な思いを心の中で言いながらただ見ているだけとする心の訓練

<体験者の感想>
*行ったら、なかなか良い。疲れなかった。痛くないいい勉強になった
*両鼻呼吸で、お腹の筋肉が動く実感とれた。深呼吸の仕方で呼吸大切さ実感している。心地よい脱力ゆっくりして気持ち良い。
*体重オーバーなので仰臥位つらい、体重のコントロール難しい(被災後動かないことが多いから)
*体温かくなる。頭すっきりした。楽になった。眠くなる。椅子でやるといいね。血圧落ち着いた。一緒にやると痛み緩む。
*緊張したりリラックスしたり呼吸法続けるといいようだ。どうしてもイライラすることが多いがヨーガすると楽になる。不思議な感じだ。自分を振り返ることできる。 <福島県内8か所(南相馬市2か所・いわき市・福島市・郡山市・会津若松市2か所・白河市)で、福島県民の日サマーキャンペーン記念事業・<福島県民及び東日本大震災被災者へのヨーガ療法を利用しての心身ストレスケア無料体験講座開催>

<ヨーガ療法体験者のアンケートから>
*体のバランスをとるのが難しいと自分でもびっくりした体が硬く呼吸法も改めて意識してすると気持ちよいものですね。
*無理なく自分の体力にあった動作ができて良かった。
*自分自身を客観視することの大切さを学んだと同時に身に着けるという事は、日々の小さな積み重ねなのだと実感した。
*マイペースに呼吸法を取り入れて、自身の身体をリラックスさせる方法として取り入れたいと思いました。名称は難しいので、教わったやり方を心掛けて行いたいと思います。
*鼻で呼吸するという事が新鮮。片鼻づつの呼吸もきもちいい。
*日常の忙しさの中で自分の体と静かに向き合うことの大切さを確信した。忙しい主人にも進めたい。
*血流が流れるのが分かった激しい動きでないので高齢者でもできると思う。体の力を入れるより抜く方が難しかった。
*座ったままで難しいポーズもなく、呼吸法だけで体が温まり軽くなった。[嘘みたいな本当の話]合間にできる健康法としてとても感動した。
*起床時左鼻が詰まっていたが、体験後はすっきり通るようになった。
*若い方はパワーがなくて物足りない。声を出すのが恥ずかしかったと声
*ヨーガ療法が医学や医療に活用されると争いのない地球になることでしょう。ご活躍期待します。

●実施後の反省と感想
*自分の持っている力の半分で負荷掛けをするように話したが、入れすぎてしまう傾向であった
*(47名参加)した福島では、ヨーガ療法の体操や呼吸法は「とてもよかった」19名(41%)「よかった」26名(57%)で、初めて体験する方も、それぞれに呼吸や血流、心身のリラックス等をかんじることができたようである。ほとんどの方がこのような体験があればまた体験したいとの回答であった。
*アンケートをとりましたので、今後の指導にこれからの励みになる
*DVDによるヨーガ療法の紹介で、注意事項を説明すればよかったと思う。
*息を詰めると血圧上昇してしまう話は分かりやすくてよかった。短時間の中でも何らかの体感の変化があったようです。特に呼吸法はいろんな意見を頂くことができた。ヨーガ療法を知っていただくことで介護予防にも大きく貢献できるのと認識しました。
*イメージしていたヨーガと違っていたが、自分に意識向けることができて、「幸せとは何か?を、改めて考えています」と話してくれた方もおり本当の健康は肉体だけで有り得ない理解もいただけた。

<検診から始めよう 健康ふくしまフェア>
郡山市ビックパレットふくしま会場=参加者約70名(DVD配布)
(参加者のうちアンケート集計53名)
1) アイソメトリック・ヨーガのやり方はわかりましたか
よくわかった18名  わかった35名
2) 呼吸法はいかがでしたか
とてもよかった31名 よかった22名 よさ感じなかった0名
3) 健康増進に役立つと思いまいたか
大いに役立つ36名 少しは役立つ17名 役立たない0名
実習者感想
*身体が温まり循環が良くなったのが感じられた。
*わかりやすく教えてもらったので家でやりたいと思う。
*肩こりに効くと思いました
*抗がん剤治療中の鬱の時に、気持ち落ち着けるために呼吸法取り入れています。
*つづけると効果があると思いました。
反省と感想
*療法士の参加協力で参加者へきめ細やかな説明や指導ができました。
*休むことなく次々参加者が訪れたため、ヨーガ療法を多くの方にしっていただく良い機会になった。
*福島県前知事や福祉部長・次長やマスコットキャラクターキビタンにも体験していただけたこと、広報面からも有意義であったと思う。
*アンケート結果からもほとんどの参加者は健康増進に役立つと実感されていました。これからも機会をとらえて多くの人々にヨーガ療法を体験していただけるように努めていく必要があると思いました。

<研修会・セミナー>
日本統合医療学会福島県支部及びNPO法人「復興支援ヨーガの風」合同講演会開催
開 催 日 平成26年11月8日(土)
開催時間 13:00〜17:00  
開催場所 福島県文化センター1階
演題 「福島県被災者のメンタルヘルスを考える」
前田 正治先生 (福島県立医科大学医学部災害
こころの医学講座教授)
演題  「ストレス軽減とパフォーマンス向上のためのヨーガセラピー」
白石 豊先生  (福島大学人間発達文化学類 教授)
演題  「トラウマをヨーガで克服する〜その指導法と奏功機序〜」
木村 慧心先生 (日本ヨーガ療法学会理事長) 
主催 日本統合医療学会(IMJ)福島県支部とNPO法人「復興支援ヨーガの風」・後援 福島市
たくさんの参加者は、各講演者の話を傾聴されていました。
支援活動の成果を教えて
ください。
  1. 4500年以上も前から伝わる伝統的ヨーガを、今から90年前に一般の人や疾患を持つ人でもできるようにアレンジしたものです。病気の予防法や治療法として考案されています。厚生労働省の資料(統合医療(相補・代替医療)の分類ではヨーガ療法は「心身相関」に分類
  2. こころと肉体の相関関係を扱っている。「心を治せば肉体はこうなる。肉体がこうなれば心はこうなる」自分でできる心と体のケアという部分を担っている1つのセラピー
  3. 世界中どこでも災害が起きています。このように効果が実証されているヨーガ療法を広めていただきたいと思います。

貴団体が行った支援活動の中で世界に広く共有したいと思うことがあれば教えてください。 確かなる効果を行政や、医学会で、早く気づいていただきたいと思います。ヨーガ療法を長年継続されている、高齢者の方々も元気に自分でできることは積極的に行動されて活動しています。
貴団体のメンタルヘルス支援活動の課題・問題点を教えて
ください。
記載無し
貴団体が考える被災地域全体のメンタルヘルス支援活動の
課題・問題点を教えてください。
被災地の方々は、今後自宅を求めたり、災害復旧住宅に集合されて居住されると思います。行政の方でコミュニテイセンターや集会場に参加を促していただき、(今は体操等の動きが多くされている現状)呼吸をしっかり意識して、自分の身体を自分でコントロールしていけるように、気づきをしていただきたいと思います。自助努力以外にないと考えられます。

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