東日本大震災メンタルヘルス支援活動のアーカイブ概要

 東日本大震災で犠牲となられたみなさまに改めて追悼の意を表すとともに、依然として不自由な生活を強いられている地域住民、関係者のみなさまに心よりお見舞い申し上げます。

 2011年3月11日に発生した東日本大震災は、精神医療体制にも甚大な影響を及ぼしました。一方、発災直後から、被災県の精神医療保健従事者と全国の関係者の協力により、被害を受けた精神医療保健体制や適切な治療が受けられずにいる精神疾患罹患者を支援するべく、あるいは、災害が地域住民の精神面に長期に渡って及ぼす大きな影響に対応するべく様々な支援が行われ、現在に至っております。
そこで、「東日本大震災メンタルヘルス支援のアーカイブ」と題し、これまでに被災地域でメンタルヘルス支援活動を行った団体に、アンケート形式の質問紙及びインタビューを実施し、東日本大震災発災時から現在までのメンタルヘルス支援の情報を収集いたしました。
今回の調査により、メンタルヘルスに関する活動の多様化、また被災者のニーズも多様化していることが判明したため、今後発生が予想される首都圏直下地震や東海・東南海・南海地震などの広域巨大災害時の備えや対応に活かすことが出来ればと考え、調査した内容をWeb上で公開することといたしました。
東日本大震災において支援団体がどのような取り組みを行ってきたかについて情報を集約し、世界に発信していくことは非常に重要であると考えております。

今回の調査にて得られた教訓や情報の公開によって少しでも今後の災害の備えや対応に貢献できれば幸いです。